- 老後の女性、その一人暮らしの生活費
- 女性が一人暮らしで老後を送るには幾ら貯金しておくべきか?
について見ていきましょう。
最近では一人暮らし、つまり独身で老後を迎える女性も多くなってきています。
それもまた人それぞれの素敵な選択ですが、しかし一人ではどうしても拭いきれない問題があります。
ずばり、老後資金の問題ですね。
女性となれば尚のこと不安ですから、早いうちから貯蓄を作っておきたいものですが・・・
老後に必要なお金のほとんどは生活費だとされています。
ここでは一人暮らしの生活費の平均から、
- 老後に必要なお金の総額
- それを踏まえていくら貯金すべきか
を割り出してみましょう。
【一人暮らしの生活費】老後に必要な生活費とは?
【老後の1人暮らし】生活費の平均額は月16万円
総務省統計局の家計調査(平成28年度)によると、独身世帯の、老後の生活費の平均額は16万円ということになっています。
ちょっとこの内訳を見てみましょう。
項目 | 平均的な生活費 |
食料 | 40,050円 |
住居 | 20,148円 |
光熱・水道 | 11,088円 |
家具・家事用品 | 5,316円 |
被服及び履物 | 5,293円 |
保健医療 | 6,632円 |
交通・通信 | 18,712円 |
教育 | 10円 |
教養娯楽 | 19,395円 |
その他の消費支出 | 32,109円 |
老後の生活費合計 | 158,753円 |
ん!?
住居費が2万円?
と思われるかもしれませんが、これはこの調査に参加した人が持ち家であるか否かを問われていないため、です。
平均のトリックですね。
賃貸料の平均は5万円だとされていますから、
- 賃貸で暮らすなら+3万円(約19万円)
- 持ち家で暮らすなら-2万円(14万円)
ということになります。
【一人暮らしの生活費】総額
女性の平均寿命は87歳ですが、たとえば少し長く見積もって、
- 65歳から90歳まで健康に暮らす
とすれば25年(300ヶ月)あります。
すると1月辺りの生活費の平均が16万円ですから、
- 16×300=4800万円
が老後に必要な金額の総額、ということになります。
ただしこの金額をそのまま貯めなければならないわけではありません
この金額から年金収入を引いたものが貯金すべき金額になります
【老後貯金】一人暮らしの女性はいくら貯めておくべき?
年金収入から割り出す貯金すべき額
さて、老後に必要な金額の平均は4800万円ということになりました。
しかしこれをこのまま貯金しなければならない、ということはありません。
老後には定期的な年金収入がありますから、その総額を4800万円から引きましょう。
先ほどと同じように、
- 65歳から90歳まで国民年金を貰う
とすれば、国民年金の支給平均額は5.5万円ですから、
- 5.5×300=1650万円
になります。
貯金すべき金額は3150万円ということになりますね。
更に厚生年金に加入出来ていた場合、女性が受け取る平均額は月9万円とされています。
これも65歳から90歳まで支給されるとすれば、
- 9×300=2700万円
が得られますから、3150万円から2700万円を引いて、415万円が貯金すべき金額ということになります。
貯金すべき金額の整理
- 老後を国民年金でだけに頼って生活する場合・・・3150万円
- 厚生年金も貰える場合・・・415万円
になります。
ただし・・・
ただし、この金額はあくまでも、
- 65歳から90歳までを健康に暮らす
ことが前提です。
つまりどこかで病気をする、あるいは介護が必要になった場合はもっと貯蓄が必要になるかもしれません。
特に介護が必要になった場合、その費用の平均は月あたり8万円だとされています。
厚生年金まで受給できている女性なら支払うことが出来ますが、国民年金だけを頼りに生きている人では足が出ますね。
【老後を一人暮らしする女性は幾ら貯金すべき?】まとめ
『老後に必要なお金はほとんど生活費だ』ということで、今回は、
- 老後、一人暮らしの生活費の平均は幾らか
- それを踏まえて、女性が作っておくべき貯金は幾らか?
について見てきました。
この記事をずばり纏めると、
- 老後に必要なお金は約4800万円
- 国民年金受給者なら3150万円貯めねばならない
- 厚生年金受給者なら415万円
- ただし、そのほか病気や介護リスクに備えるなら上記+1~2000万円必要
ということになります。
現状、女性はどうしても受け取れる給与・年金額が少なくなりがちです。
よってお金を貯めるのも難しくありますから、老後を一人暮らしするならば、できるだけ早い段階で貯蓄を始めましょう。