独身男性・女性が老後に必要なお金はいくらか?について見ていきましょう。
近年では老後を独身で過ごす男性・女性が増えています。
それも人それぞれの生き方で素晴らしいことですが、1人だと不安なこともあります。
そう、お金の心配ですね。
景気がこれだけ不安定で年金の支払いすら不安視される近日、1人の力でどこまで暮らしていけるか・・・
少しでも不安を減らすため誰もが老後貯蓄を作ることになるかと思いますが、ではどれぐらい貯めれば良いでしょうか?
ここではその参考になるよう、
- 独身男性・女性が老後に必要なお金はいくらか?
を具体的に見ていきたいと思います。
独身者が老後に必要なお金について
男女で差を分ける必要性と諸々の注意
さて、ここでは、
- 独身男性・女性が老後に必要とするお金
について見ていきたいと思いますが・・・
ずばり言って寿命の関係です。
男女の寿命には差があり、それは具体的に次のようになっています。
- 男性81歳
- 女性87歳
いわゆる老後は65歳からだ、とされており、また老後に必要なお金のほとんどは生活費ですから、『何歳ぐらいまで生きるか』で老後に必要な額が変わってくるのですね。
むろん、この年齢は平均値に過ぎません。
95歳まで生きる人も居ますし、100歳を超えて元気な人もまま居ます。
また次の項で持ち出す『月々に必要な生活費』も平均値です。
自分が何歳まで生きるかは誰にもわかりませんが、自分の生活費が平均値と比べて高いか低いかは予想がつくはずです。
大事なことは統計上の平均値に惑わされず、『自分の生活水準や趣味なら幾らぐらい必要か』を計算して貯めることです。
よってこれから紹介する各種の数字を鵜呑みにしてはいけません。
平均値を参考に自分の必要学を試算しましょう。
独身男性が老後に必要なお金はいくら?
独身者の生活費の平均は月辺り16万円だとされています。
一応、この16万円の内訳について確認しておきましょう。
項目 | 平均的な生活費 |
食料 | 40,050円 |
住居 | 20,148円 |
光熱・水道 | 11,088円 |
家具・家事用品 | 5,316円 |
被服及び履物 | 5,293円 |
保健医療 | 6,632円 |
交通・通信 | 18,712円 |
教育 | 10円 |
教養娯楽 | 19,395円 |
その他の消費支出 | 32,109円 |
老後の生活費合計 | 158,753円 |
65歳から81歳まで生きるなら192ヶ月分が必要ですから、
- 16×192=3072万円
が必要な生活費の総額となります。
むろんこの額をそのまま貯金せねばならない、というわけではありません。
この額から年金収入を引いた額が貯蓄するべき額となります。
たとえば国民年金の支給額平均は5.5万円ですから、
- 5.5×192=1056万円
を3072万円から引くことができ、貯蓄するべき額は2016万円になります。
積み立てていた金額にもよりますが・・・
厚生年金も受給出来るなら、生活費を年金収入だけで賄うことも出来るかもしれません。
独身女性が老後に必要なお金はいくら?
さて同様に1月辺りの生活費が16万円とすれば・・・
65歳から87歳までは22年間264ヶ月なので、
- 12×264=3168万円
となります。
やはり同様にこの額から年金収入を引いた額が貯蓄するべき額となります。
たとえば国民年金の支給額平均は5.5万円ですから、
- 5.5×192=1056万円
を3168万円から引けば2112万円が貯蓄すべき額となりますね。
【ただし】もし病気や介護が必要になると・・・
先程も書いたように、この金額は、
- 平均的生活費で平均寿命まで健康に過ごしたときの額
に過ぎません。
趣味や生活習慣、水準によっては必要な生活費が変わってくるので、額が大きく前後します。
またこの金額は健康に生きることが前提です。
もし病気になれば治療費は(幾ら負担額が少ないとはいえ)馬鹿になりませんし、介護が必要になれば月8万円必要だ、とされています。
この辺り、独身だとパートナーや子供を頼ることが出来ませんので、貯金額をやや多めにして備えるほかありません。
そういう意味でも、
- 自分なら幾らぐらい必要だろう?
を考えておくことは重要です。
【独身男性&女性が老後に必要なお金】まとめ
今回は、
- 独身男性・女性が老後に必要なお金はいくらか?
について見てきました。
記事の内容をずばり纏めると、
- 老後に必要なお金のほとんどは生活費
- 独身男性ならおおよそ2000万円
- 女性なら2100万円
- の貯蓄が必要だが、これはあくまでも平均値
- 長生きすればもっと必要だし、病気や介護が必要になっても同様
- また趣味や老後の楽しみによっても大きく前後する
- 大事なのは平均値を参考に『自分が必要とする生活費はいくらか?』を考えておくこと
- それに基づいた貯蓄計画を早いうちから立てよう
ということになります。
2000万円は莫大な金額ですが、少しずつ貯めていけば貯められないこともありません。
月の生活費の平均16万円は、人によっては厚生年金と国民年金で賄えるでしょうし、余り神経質になり過ぎず、自分にとって必要な額を求めましょう。